当所の地上高1mにおけるサーベイメータ及びモニタリングポストによる測定結果(札幌市)
  (The measured dose rate with portable survey meter around the post; a hight of 1m from the ground and monitoring post [in Sapporo])
衛生研究所の地上高1mにおいて、サーベイメータで測定している空間放射線量率は下記のとおりです。健康に影響はありません。
(The following tables show that there is no effect on human body.)

当所のモニタリングポスト(地上高16m)
(At monitoring post in Sapporo; a hight of 16m from the ground)
サーベイメータ(当所の地上高1mにおける測定) 
(Using portable survey meter around the post;
a hight of 1m from the ground in Sapporo)  
測定月
(measured month)
最 小 値*2 (µSv/h)
(min.)
最 大 値*3 (µSv/h)
(max.)
平 均 値 (µSv/h)
(ave.)
最 小 値 (µSv/h)
(min.)
最 大 値 (µSv/h)
(max.)
平 均 値*1 (µSv/h)
(ave.)
 測定日
(measured date)
2014/12 0.022 0.052 0.029 - - 0.039 12/10
2014/11 0.028 0.056 0.031 - - 0.041 11/5
2014/10 0.028 0.049 0.030 - - 0.044 10/8
2014/9 0.028 0.052 0.030 - - 0.038 9/10
2014/8 0.028 0.043 0.030 - - 0.041 8/6
2014/7 0.027 0.053 0.030 - - 0.045 7/9
2014/6 0.027 0.038 0.029 - - 0.045 6/11
2014/5 0.027 0.044 0.029 - - 0.047 5/7
2014/4 0.027 0.036 0.029 - - 0.044 4/9
2014/3 0.021 0.039 0.026 - - 0.030 3/5
2014/2 0.019 0.042 0.022 - - 0.034 2/5
2014/1 0.019 0.073 0.025 - - 0.043 1/8
2013/1-2013/12 0.019 0.065 - 0.020 0.057 - -
2012/1-2012/12 0.019 0.074 - 0.014 0.042 - -
2011/3-2011/12 0.028 0.064 - 0.022 0.054 - -

[2013年の測定値 (Data in 2013)]
[2012年の測定値 (Data in 2012)]
[2011年~2012年3月までの測定値 (Data in 2011)]

他のモニタリングポスト(2014年)
[函館(地上高1m)] [倶知安(地上高1m)] [岩見沢(地上高1m)] [旭川(地上高1m)]
[稚内(地上高1m)] [網走(地上高1m)] [室蘭(地上高1m)] [帯広(地上高1m)] [釧路(地上高1m)]


*平成23年6月10日より平成23年12月27日まで、モニタリングポスト近傍の地上高1mでも、毎日10時に可搬型サーベイメータを用いて測定しました。モニタリングポスト(地上高16m)と平均値どおしで比べると0.01µSvほど高い値となっています。モニタリングポストの数値と比べて、若干高い数値を示すのは、土壌中のカリウム、ウラン、トリウム等の自然放射性核種による影響と考えられます。(「日本の自然放射線量」を参照) なお、北海道(札幌市)における月間降下物で検出された放射性ヨウ素、放射性セシウムによる人工放射線量は、これに比べて非常に小さいものになっています。月間降下物の放射能濃度から推定した人工放射線量(最大で4月の2.3µSv/年)は、大地からの自然放射線量の日本平均値(0.4mSv/年)の200分の1以下となっており、8月には1万分の1と微量なため、モニタリングポストの測定値にはこの分は検出されないと考えられます。
 地上高1mにおける可搬型サーベイメータによる測定については、平成24年1月からは当面の間、月1回の測定を実施し、ポストの測定値による地上高1mにおける放射線量の推定値を検証します。
 なお、文科省の放射線モニタリング情報にある北海道(札幌市)のモニタリングポストの測定値には、線量率比=ポスト値/1m値=0.76という数値を用いて、1m 高さの推計値も掲載しています。ただし、これは2011年6月13日から10月中旬までの測定値から算出したものですので、冬期間に降雪があった場合には、放射線への遮蔽効果により実測値より推定値が大きくなる可能性があります。

*1 2012年1月からは、月1回の測定。
*2,*3  2012年4月からは、10分値の最小値、最大値。(2012年3月までは1時間(平均)値の最小値、最大値) 

2012年3月31日までの当所のモニタリングポストによる測定結果
(At monitoring post; a hight of 16m from the ground)
測定日
(measured date)
最 小 値 (µSv/h)
(min.)
最 大 値 (µSv/h)
(max.)
2007/4/1 - 2012/3/31 0.020 0.105
2011/3/12 - 2012/3/31 (事故後) 0.023 0.064
2010/4/1 - 2011/3/11 (事故前) 0.020 0.066
過去の平常値
2007/4/1 - 2010/3/31

(Range of past usual value)
0.020 0.105


一時間あたりの空間放射線量を1年間の値に換算すると以下のようになります。
1時間当たりの値を0.030µSvとします。これを1年間の値に換算すると
0.030(µSv/h)×24(時間)×365(日)=約260(µSv/年)
となります。なお、建物内にいると、遮蔽効果によりこれより積算量は小さくなります。

また、放射線被ばくに関する基礎知識 第6報((独)放射線医学総合研究所のウェブページより)には、さらに詳しい算出法が掲載されていますのでご参考にしてください。
加えて、空間放射線量率から年間の被ばく放射線量を算出する方法については、おおよその目安ですが、
環境省トップページ > 放射性物質の環境汚染について > 年間被ばく線量の算出について
http://josen.env.go.jp/osen/osen_05.html
にもあるので、こちらもご参考にしてください。


人が1年間に浴びる自然界からの放射線量は、世界平均は2,400µSv、日本平均は1,500µSvといわれています。
これは、原発の事故とは無関係なもので、自然界の宇宙線や大地あるいは食物等から出てきた放射線によるものです。
また、一回の胸のX線検査による放射線量は50µSv、一回の胃のX線検査では600µSvとなっています。