花粉症
花粉症とは
スギ、ブタクサ、ヨモギ、シラカバなど、主に風によって運ばれる花粉が目や鼻に入って起こる季節性のアレルギー症状をいいます。
主な症状は、目のかゆみ、鼻づまり、くしゃみなどです。
人によってアレルギー反応を示す原因となる花粉の種類が異なりますので、専門医などで原因となる花粉を特定し、適切な対応を心がけることで、症状を軽減することができます。
主な原因
花粉症の原因となる植物は多種にわたりますが、北海道での花粉症の主な原因として考えられるのは次のとおりです。
北海道では道南の一部を除けばスギ花粉症はあまり深刻ではありません。
また、かつては夏のイネ科の花粉が主な原因でしたが、最近は都市部において、春先のシラカバの花粉症が増えてきています。
種類 | 花粉の飛散時期の目安 |
---|---|
ハンノキ | 3月中旬~4月中旬に飛散します。 シラカバ花粉症の人もアレルギー症状が出ることがあります。 |
スギ | 4月上旬~下旬にかけて飛散します。 函館など道南で多く見られます。 |
シラカバ | 4月下旬~6月初旬まで飛散します。 果物過敏症を併発することがあります。 |
イネ科植物 | 6月下旬~7月下旬に多く飛散します。 飛散防止には、草刈りが効果的です。 |
ヨモギ | 8月下旬~9月中旬まで飛散します。 飛散防止には、草刈りが効果的です。 |
ハンノキ
3月中旬~4月中旬に飛散します。
シラカバ花粉症の人もアレルギー症状が出ることがあります。
スギ
4月上旬~下旬にかけて飛散します。
函館など道南で多く見られます。
シラカバ
4月下旬~6月初旬まで飛散します。
果物過敏症を併発することがあります。
イネ科植物
6月下旬~7月下旬に多く飛散します。
飛散防止には、草刈りが効果的です。
ヨモギ
8月下旬~9月中旬まで飛散します。
飛散防止には、草刈りが効果的です。
当所では、1996年からシラカバの花粉飛散状況の調査を行っています。また、1997年からは帯広市、北見市、1998年からは旭川市、2000年からは函館市、2004年からは岩見沢市、2018年からは稚内市を加えた7地点で、シラカバ、スギ、イネ科植物、ハンノキの花粉飛散状況の調査を行い、インターネット上でお知らせしています。
※花粉飛散情報へのリンク
予防方法
吸入対策としては
・外出時にはマスクをする。
・花粉が飛んでいる時は外に布団や洗たく物を干さない。
・帰宅した時は外で衣類についた花粉を払い落としてから入る。
・花粉のつきにくい素材の衣類を着用するようにする。
花粉症を心配される方は、専門医(耳鼻咽喉科、アレルギー科)に相談し、予防的治療(抗アレルギー薬の投与)を行うと、花粉飛散シーズン中でも症状を軽減することができます。
抗アレルギー薬は、効果が現れるまでに2週間くらいかかりますので、花粉症の人は早めに専門医を受診した方が、苦痛期間が短くてすみます。