食品科学部

食品科学部は、道民の食の安全・安心を確保するため、農産食品、畜水産食品およびその加工食品などに関する試験検査や調査研究を行う部門で、食品安全グループおよび食品保健グループで構成されています。

食品安全グループ(主査(残留農薬)、主査(遺伝子・アレルギー))では、
・食品中に残留する農薬
・食品添加物やカビ毒
・遺伝子組換え食品
・食品中のアレルギー物質
などに関する理化学的試験、調査研究を行っています。

食品保健グループ(主査(動物用医薬品)、主査(貝毒))では、
・畜水産物中に残留する動物用医薬品
・畜水産物中の有機塩素系農薬などの有害化学物質
・水産物中の水銀
・水産物中の貝毒
などに関する理化学的試験、調査研究を行っています。

このほか、道立保健所や民間の検査機関に対して、残留農薬、食品添加物および有害化学物質などの検査に関する技術的指導・研修を行っています。

食品安全グループ

○試験検査等
・農産食品、加工食品などの残留農薬検査
・食品添加物の検査
・食器、容器包装の規格試験
・遺伝子組換え食品の検査 (大豆、トウモロコシ)
・食品中のアレルギー物質の検査 (小麦・そば・落花生・乳・卵・えび・かに)

○調査研究
・食品中の残留農薬分析法に関する研究
・食品中に残留する農薬等の摂取量調査
・リアルタイムPCRによる食品中の遺伝子の検出・定量に関する研究
・食品中のアレルギー物質の検知精度向上に関する研究

試料からの農薬抽出
抽出液の減圧濃縮
遺伝子組み換えダイズ検査

食品保健グループ

○試験検査等
・動物用医薬品の残留試験 (抗生物質、合成抗菌剤、内寄生虫用剤、ホルモン剤)
・環境汚染物質の残留試験 (有機塩素系農薬、総水銀など)
・二枚貝の貝毒検査 (麻痺性貝毒、下痢性貝毒、記憶喪失性貝毒)

○調査研究
・残留動物用医薬品の一斉分析法に関する研究
・残留環境汚染物質の分析法に関する研究
・環境汚染物質の食品中の残留実態調査
・貝毒成分の生理作用に関する研究
・貝毒等の分析法に関する研究

LC-MS/MS
(高速液体クロマトグラフ-タンデム質量分析装置)
貝毒のマウス毒性試験