-カンピロバクターのページ-
カンピロバクター 日本で一番食中毒を起こす菌です!泳ぎが速いのが特徴です
牛、豚、鶏などの家畜のお腹の中で生活しています。そのため、生のお肉に付いていることがよくあります。
菌は動物や人のお腹の中ではどんどん増えますが、お肉に付いた状態では全然増えないという変わった特徴を持っています。
菌が増えないなら安心と思ったら大間違い。この菌が少し付いた食べ物を食べただけで、お腹がいたくなってしまうのです。
動きをよく見てみましょう。この菌は高速で泳ぎます。1秒間に39.3μm(μmはマイクロメートルのことで1メートルの1/1,000,000になります)も泳ぐそうです1)。
ピンときませんよね。ちなみにカンピロバクターを人間のサイズ(170cm)に拡大すると、時速約50kmで泳いでいることになります。
イルカよりちょっと遅いぐらいでしょうか。とにかく速そうです。泳ぎをじっくりと見ていると、中には進行方向が突然逆になって泳ぐ菌がいます。
サルモネラと同じように、自分の行きたい場所に泳いでいくことができます。
1) J. Med. Microbiol. - Vol. 47 (1998), 521-526
カンピロバクターが泳ぐ様子です。

カンピロバクターの画像です。左右に細長い毛が生えています。